★お返しは現地調達(千亜壇)
「なまえ先輩っ、これバレンタインのお返しです!」
「わあ、可愛い〜!このクッキー手作り?」
「はいです!一人じゃ難しかったのでお母さんに協力して貰ったです。」
「わざわざ手作りのお返しだなんて壇くん乙女心鷲掴みよ!ありがとう〜っ!」
「くっ、苦しいです〜!」
「壇くんはいいなあ。そんな熱烈な抱擁で喜んでもらえて…なんで俺は抱擁なしなの?」
「自分が何したか考えたら分かるんじゃない?」
「千石先輩何したですか?」
「何ってお返しにポッキーゲームを…」
「ポッキーゲームってなんですか?」
「ポッキーを両端からくわえてお互いに食べ進んでキs「だからあんたはお礼が抱擁じゃなくて拳なのよ。」
「ホンット凄い右ストレートだったよ…しかも顔って酷いよ。」
「男前度が上がったじゃない。ね、壇くん。」
「あ、あはは…」
「…ったく、うっせーんだよ。ギャーギャー騒ぎやがって。」
「見てみて亜久津!壇くんが手作りクッキーくれたの!」
「手作りとか女かオメーは。」
「お返しは女の子でも男の子でも手作りの方が嬉しいのっ。…で、亜久津からのお返しは?」
「はあ?」
「皆、お返しくれたよ。千石除いて。」
「えーっ!俺、あげたじゃん!」
「んなモンあるわけねーだろ。」
「ええ!亜久津にあげたの本命だったのに!」
「嘘!俺にくれたのが本命でしょ!?」
「千石は義理チョコで他の皆は友チョコだよ。」
「友チョコも義理でしょ!俺だけ言い方変えないでよ!」
「義理チョコより友チョコのがランクが上だから。」
「壇くん…俺立ち直れなくなりそう…」
「千石先輩しっかりするです!」
「フラれるにしても義理のお返し位欲しかった…こんな冷たくフラれるなんて…ううっ…」
「あー!亜久津先輩がなまえ先輩を泣かせたです!」
「あー、女の子を泣かせるなんて亜久津いけないんだー。」
「うるせえな!テメーはさっきまで落ち込んでたんじゃねえのかよ!」
「ぐすん…もう私、立ち直れない…」
「…チッ」
「…なーんて冗d「ほらよ。」
「え?」
「お返しだ。これで満足か、あ?」
差し出された小さな草花
(いやいや、亜久津〜。さすがにそこら辺に生えてる花がお返しとかないでしょ。)
(うるせえ。やるんだからなんでもいいだろうがよ。)
(………)
(なまえ先輩?…わ!顔が真っ赤ですよ!?大丈夫ですか!)
(え、今の雑なお返しで赤面…だと…?納得できない!なんで!)
(はあ!?なんなんだオメーは触んな!)
亜久津みたいな素直じゃないヤンキーから花なんて差し出されたらもう…!
返せばなんでもいいとか言いつつ、花をチョイスしてお返ししてくれたりしたらすごく萌えるなあ。と。何気に考えてるとかにやけるわ
なんとゆーヤンデレ(ヤンキーデレ)
そして地味に山吹初夢ですわ(笑)
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