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何の気なしに、綺麗にきっちり切りそろえられた同僚の爪を見ながら、飲み屋でした質問。

「したことある?」

一瞬、ぽかんとしたあと、彼女は少し下世話な質問の意図に気付いて、少しだけ気まずげに俯いた。

「あー…ありますよ。ご無沙汰ですが」
「…ふーん。なんか意外」

面白くないな。

「そうですか?」
「うん。気持ちいい?」
「ええまあ…かなりですね」

この人も、男の前であんな風に顔を歪ませてたりするのか。さらに面白くない。

「それもなんか意外。痛くない?」
「えっと…私、する方なんで」

……うん?

「……え、そういうこと?」
「たぶん、そういうことですよ」

きっちり切りそろえられた爪が、指が、途端に色気づくので、目を離せなくなった。




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あきゅろす。
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