アイシ21部屋
鈴音の初恋日記。(まもり←鈴音/鈴音片思い話。短いです。)
生まれてから16年間。
恋愛に興味がなかったわけじゃない。
だけど、恋をするなんて、
もっと先の話だと思ってたよ。
なのに、
初めて、
気になっちゃう人が、出来ました。
*鈴音の初恋日記。
「鈴音ちゃん、『鈴音』って可愛い名前ね。」
どき、胸が跳ねた。
呼び捨てみたいに聞こえたから。
「か、かわいいかな・・・っ?」
変な声出ちゃった。
不自然だったかな。
だって、緊張しちゃったんだもん!
「可愛くて素敵で、とてもいい名前よ。思わず呼びたくなっちゃうような。」
また、胸がきゅんとする。
にこ、って微笑んで、
頭を撫でてくるまも姉。
私の、好きな人。
「まも姉も、呼びたくなったりする...?」
あ、どうしよ。
思わず、聞いちゃった。
絶対変な風に思われちゃう。
恥ずかしさに顔が紅潮して、
それに気付かれないように俯いた。
「うん、呼びたくなっちゃうよ。」
私の顔を覗き込んで、
優しく微笑む。
胸がきゅんって苦しくなって、体温が上がる。
嬉しくて、なぜか笑顔になってしまった。
あ、やっぱり。
私、この人が好きなんだ。
まも姉に、恋してるんだ。
実感する。
今まで、誰かを好きになったことなんて、
本当に一度もなかったから。
恋がどんなものかも、
好きになることがどういうことなのかも、
知らないし、わからない。
けど、きっとこの気持ちは間違いなく、
好きっていう、恋っていう、感情なんだ。
「じゃぁ、いっぱい呼んでいいよ。」
見上げて、まも姉に言う。
彼女はまた微笑んで、「うん」って返事をしてくれた。
今はまだ、
始まったばかりの、小さな恋だけど。
大切に大切に育てて、
いつかあなたに届けるから。
私の、初めての、恋を。
[END.]
*あとがき*
今回は、百合でした。
何気、百合大好きです!
まも鈴は、保護者攻×やんちゃ受!
萌えます。
実はこの時すでに両思いなんですけど、
鈴音ちゃんもまもりもお互い片思いだと思ってるんですね。
2人が恋人同士になれるまで、まだ先のお話。
今度はまもり視点書きたいなぁと。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
ではまた。
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