NOVEL -ONE PIECE-
背中の温もり
雲がほとんど見当たらない、ポカポカとした陽気
時折ふく涼しい風がとても心地良い
こんな日は甲板でウソップ工場だ!といそいそ工場を広げるウソップ
夢中になって実験をしているとふいに背中が重くなった
後ろに首を捻ればサラサラの金髪が目の前に
「…?なんだ?サンジ」
「ん?あー気にすんな」
食料庫から持ってきたらしいじゃがいもの袋が目に入る
サンジはウソップの背中に寄りかかるように座り、夕飯の下拵え用に皮むきを始める
不思議に思いながらも気にせずにウソップは工場での作業を続けた
「お前の背中温かいなぁ」
サンジが皮をむきながら話し掛ける
「んー…あァ、俺体温高いからからなー」
ウソップは真剣に試験管の薬品の変化を見ながら答える
「あーガキだからか」
「ふざけんなよテメェ」
お互いに作業の手は止めない
背中の温もりを感じながら
ふり返ることをしなくても、
背中の温もりから確かな存在を感じとる
そんな2人を優しい風が撫でていった
fin.
*あとがき*
これは先に映像が頭に浮かんで書き上げたものです。
2人が背中合わせで座って、お互い相手の存在に安心しながら自分のやるべきことをやる…みたいな映像がね(*´д`*)
そのまんまなんだけど。
なんかサンジが甘えたみたいになっちゃったかも(笑)
でも、まぁ。
ほのぼのした雰囲気が出せてれば良いなぁと思います!
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