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cruel word(ロク刹)
「好きだよ。刹那。」
碧色の瞳を真っ直ぐに向けて、震える俺を抱きしめる。
「俺は此処にいるだろう。」
そう言って、喪失を恐れる俺を抱く腕の力を強める。
けれど彼は決して言わない。
俺とずっと一緒にいる。
と。
この世界を敵に回して、底の見えない目標を掲げて、戦いに身を捧げる。
いつどちらが消えてもいいこの状況で、“永遠”なんて言葉は存在しない。
先の見えない未来。
だから、彼は“ずっと”とは決して言わない。
代わりに、今この瞬間の存在を刻みつける言葉を与える。
わかってはいるのだ。
けれど、望んでしまう。
“永遠”を。
彼の背中をギュッと強く握りしめた。
(それは、優しくて残酷な言葉。)
*あとがき*
ロク刹です(´∀`)
せっちゃん視点です。
彼、とはもちろんロック兄さんのことです。
あるサイト様の小説読んでて、ふと思いついたものです、突発文。
久々の更新なのになんか暗い…。
甘々書きたいなぁ。
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