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桜、繚乱と月夜の鏡


『この桜、触るべからず』そう書かれた御札には意味が在った。
当主の座を引き継いだ青年は言伝通りに新たに札を書く。そして――

桜を廻る運命に引き込まれる。月夜には優しい音色。心の疼きを、渇きを、満たす。




開幕と乏しき、ぶれ


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