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愛暴の勧め
04


『上島』

ぐっと腰を打ち付けられる度に入り切らなかった精液が太股を伝う。
完全に立ち上がって張り詰めた前部分をシーツに擦り付けて、背中にキスされながら犯される。


「……っ…」

生々しい夢。
朝から勃起したそれは滑り気を帯びて下着を濡らしている。射精にまで至らないだけマシとは言え、朝から違う用途でトイレを使う事になって情けない。

姫路と会わないようにして三日が過ぎた。

考えないようにしても気が付いたら姫路の事ばかり頭にしている。ついには姫路とのいやらしい夢まで見た。
何度も何度も突かれて揺らされる情事を引き摺りながら自身を擦る。

最初からマックスな状態だと少し刺激を与えただけで簡単に達してしまいそうで、声を出さないよう慎重に弄る。
それでも気分が高まって来ると自然と動きは大胆に変わって行く。

くちゅくちゅと先端の窪みに指を絡ませてもう片方で上下にスライドさせる。
触ってもないのに乳首が固くなっていて、触れてみるともどかしい快感が突き抜ける。
姫路の指が摘むのを思い出しながら真似してこねくり回してみると、下半身に甘く響いて来て擦る力が強くなる。

射精する瞬間に思うのは姫路の綺麗な顔で。最初から最後まで、姫路にされた行為を振り返る自慰だった。





「おはよ」
「おはよー」
「はよ」

窓を開けて消臭スプレーも掛けておいたけど、気まずいには気まずい。朝から丹念に手を洗う羽目になった上島は友人二人がまったり朝食にありつく中、先に教室に行く事にした。

「上島もう行くの?」
「うん。課題やりたいから。先行ってんね」
「上ちゃんえらいなー」
「また後でな」

課題は専ら授業中にやる二人を置いて部屋を出る。朝の早い時間だと廊下にも人がいない。居たとしても部活か食堂かはたまた大浴場か。
教室は普段とは打って変わって静かで気分が落ち着いた。



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