愛暴の勧め
07
「…っ…姫路!」
手を掴んでもシャツを捲り上げる動きは止まらなくて、床に両手を押し付けられる。
「そいつに喘ぎ声聞かせてぇのか」
「馬鹿…っ…触んな…」
「上島」
じっと瞳を見詰められて逃げられない事を悟る。見た事もない表情だった。
「三嶌…ごめん」
「っ…あ、いや。俺こそ」
このまま続けられるよりかはマシな選択。
部屋から出て行った三嶌を目で追って、未だにキツく掴まれた手首を動かそうとするが拘束は解かれなかった。
姫路の体重が掛かった身体はそれでなくても身じろぐ事すら出来なくて、再び首筋に埋まるその感覚に危険信号が出る。
「…っ…離し、…」
首筋をチロチロと尖らせた舌が這う度に覚えてしまった快楽に火が点く。
「や…めっ…」
「責任取れよ」
急に言われて一瞬理解が遅れる。
「お前見てんと苛々する」
そう囁かれると片手が緩んでぎゅっと乳首を摘まれた。
「うっ、ぁ…!」
「舌出せ。舐めてやる」
潰すようにこねくり回す指は舌を絡めたキスをしながらも執拗に動いて、固く立ち上がると交互に摘むように遊ぶ。
段々もどかしい疼きが生まれて来て舌に噛み付くと、離れた口は首筋を思いっ切り吸い上げた。
自由な片手で胸を殴ってみても、距離が出来る訳でもなく乱暴にズボンを降ろされる。
「感じてんなら大人しくしとけ」
姫路は殆ど裸に剥かれた身体に覆い被さって、中心部を掴んだ。
抵抗しながらも勃起していたそれは緩く扱かれるだけで膨張しそうになる。
「や、…は…ぁ、あっ」
下から抜け出そうと後退っても腰をもどかしく動かしてるようにしか見えず、姫路は上島の半開きな口を塞ぐ。
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