巻戻の僕 : 「ソルジャークラス2nd、ザックス・フェア。只今帰還しましたー……」 「遅かったな、お前ならばもっと早くに戻って来ると思ったのだがな」 「はぁ?なによそれ、意味わかんねえ」 ザックスはラザードに任務達成を報告するためにブリーフィングルームに入るなり、待ち構えていたセフィロスに絡まれた。しかもそれを傍らでラザードが笑っているのも気に障る。 「報告しょーはー……」 「報告書は後日でいい」 「へ?いやマジでどうしたんだよ、オッサン」 「おや?ザックス、君のところにあの書類が届かなかったのかな?」 「お前なら仕方ないか」 「早く帰って、君のチョコボを迎えに行ってあげたまえ」 「書類……あ゛!見てなかった!すぐ見てくるー!………っつーか、チョコボって何?」 「「見ればわかる」」 思い立ったザックスは勢いよく走り出したが、思い出したようにしてドアから上半身だけを覗き込んだ。 二人に畳み掛けられたザックスは、渋々今一度ブーディングルームを後にした。 [*ーBack][Nextー#] [戻る] |