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joker
我ら生徒会!


学年一位、運動神経抜群…女子が少ないからそんなに騒がれないが、容姿だっていいはず。
そんな俺の名前は東城神奈。


「実際は神維の方がモテてるけどね」

「綾、人の心を読むな」

「どっかのやり魔よりは断然下だけど」

「スルーか。」


ため息をもらす、綾は窓の外を行きたそうに見ている。


「やり魔って…愛斗先輩に失礼だ」

「やり魔なのは本当だろ。愛斗先輩じゃなく愛人って書くと僕は思う」

「…失礼だろ」


そのネタ昔使われそうなのをさらりと言う綾。
余程愛斗先輩が嫌いのようだ。


「何でそこまで嫌うんだ先輩を」

「奪ったから」

「はっ?」

「僕の大事なの奪ったから」

「お前の大事なの?」


執着などなさそうなお前の大事なのとは一体何かと見当がつかず、唸っていると綾は窓をからから開く。


「神奈には気付かないだろうね。鈍いから」

「…鈍い?オレは鈍くない!」

「鈍いよ。だから女子校から告白されない」

「大きなお世話って…綾!お前生徒会を…」


(猫みたいだ)

一階じゃないというのに窓から降りて屋根をまるで普通の道みたいに歩いている。

(不思議なやつだ…)


「神奈何ぼっーとしてるんだ?邪魔なんだが」

「神維!お前はまた…」

「二人供ケンカは…あれ?綾は?」

「悠…」


綾の姿を探す悠。綾は悠のお付きだったりする。
オレには全く見えないが。


「綾なら今さっき窓から」

「また散歩か…綾らしいねー」

「綾らしいで終わるな馬鹿…アイツ…」

「…あ、」


気が付かなかったが副会長の机にある書類には赤ペンで死ねエロ魔王と書いてある。


「ガキですね綾のやつ」

「…アイツ後で冷凍庫に閉じ込めてやる」

「殺人予告はダメだから愛斗先輩」

「悠のくせに俺に指図するな」

「えー」


(愛斗先輩って…)


「愛斗先輩って悠には冷たいですよね」

「神維」

「嫌いなんですか?」

「嫌い?…そんなので済まされるか」

「…」


大嫌いという事だろうか。それとも違う意味なのか。


「俺も嫌いか副会長」

「…苦手だな。触るな」

「会長!」


朝飛さんと会長の姿に頭を下げる。
会長は頷いた後、愛斗先輩を見る。


「じゃあ始める。イベントがあるからな…その行事だ」

「また仕事増やしたのか」

「何か言ったか副会長」

「…来夢と帰る約束してるので早く終わらせますからね」

「不神来夢か…」

「関わったり触ったら…殺しますからね」


目が本気な愛斗先輩に会長は口元を笑わせただけ。


「不神来夢に関わるより調べたい事があるからな。何かない限り何もしない」

「…」


(愛斗先輩って)

来夢先輩来夢先輩とうるさいけどそんなに仲がいいからと言ってこんなに言うものなのか?
度がこえている気が…


「かんな君始めようか」

「そうだな」


一癖ある生徒会役員でありそして本当は…

(→)
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