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平凡と俺様の異世界冒険記
2


そうして、レオンは気持ちを切り替えるように、話し出した。

「とにかく、アクアループに行って、あの魔法使いに会うのが先決だが、今日少し気になることを聞いてな。」

「なんなんだ?」

「フレアリークには、神子が現れたっていう話だ。」

「神子?」

「あの国じゃあ、今だに天使フレアリークの声を聞ける神官がいてな。その天使による予言によって現れたとか。」

「こっちは、その天使とやらに苦労してるのにか。」

「フレアリークは、天使の中でも慈愛を司ると言われているからな。特別かもしれない。といっても、その噂がどこまで真実かは分からないが。」

「その神子ってのも魔王に対抗するために存在してるのか?」

「おそらくは、そうだろう。フレアリークの人々は、その神子を救世主だと言ってるらしい。」


勇者だの神子だの、この世界の奴は、よほど人に頼るのが好きらしい。まぁ、それを引き受けたのは、俺自身ではあるが。

救世主に頼るほどに、策がないともいえるな。

「その神子とやらと協力すれば、大きな力になるかもしれない。」

「じゃあ、フレアリークとやらにも行くのか?」

「まぁ、もっと情報を集めてからだな。・・・明日も早い。そろそろ眠るか。」

「あぁ。」



その夜、こっちに来て初めて夢を見た。暗い闇に飲み込まれる夕に手を伸ばそうとするが、届かない。そうして、いきなり俺は光に目がくらんで、気づけば空間には俺一人しかいない。

なんとも、不気味な夢だ。

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あきゅろす。
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