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Sulky Teacher?
昼休みに次の授業の教室へと移動をしていれば、隣の校舎棟にいるハレルヤとティエリアが目に入った。
廊下という公共の場でイチャついているのかと思えば、ティエリアは本を読んでいて、ハレルヤが一人で喋っている。
と見えたが、ハレルヤの影には小さくて見えなかった刹那がいて、どうやらハレルヤは刹那と喋っているようだった。

なに喋ってんだろ、アイツら。
ハレルヤが刹那に変なこと吹き込んでなきゃいいんだけどな…

休み時間終了を告げるチャイムが鳴り、三人は教室へと入っていった。





       Sulky
        Teacher?






今日は刹那が俺の部屋に泊まりにくることになっている。
流石に学校から刹那を車に乗せて連れていくこともできないから、いつも少し離れた本屋で待ち合わせしていた。
ここでなら刹那が暇つぶしもできるし、他の生徒たちの目につくこともない。
今日も手早く学校での仕事を終え、刹那の待つ本屋へと向かった。

本屋へと着き、刹那が好きな小説家の棚へ。
いつもなら大抵、このあたりで立ち読みをしているのだが、今日はそこに刹那の姿がない。
どうしたのだろうと刹那がいそうなところを何箇所か回ったが、どこにも刹那はいなかった。
いろいろと歩き回った後、ようやく雑誌のコーナーで刹那を見つけることができた。

「お、愛しの先生のご登場だぜ?」

隣に、まさかのハレルヤ付きで。

「んじゃ、邪魔者は消えるとするか。またな、刹那。」

「あぁ。」

ハレルヤは刹那の頭をくしゃっと撫でて、店を出ていった。
その光景が、刹那がなかなか見つからずに芽生えたイラだちを助長する。

「帰るぞ、刹那。」

「え…あ、先生…!?」

刹那の手を掴んで足速に本屋を出て、車へと乗り込んだ。





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