雷雨 トキドキ 晴
「ティエリアーもう遅いし帰んぞー。」
生徒会室の前で呼びかけてみるが、中から返事はない。
雷雨 トキドキ 晴
かれこれ二時間は待った。
いつもなら生徒会があるときはかなり待たされるから先に帰る。
だが、今日は初体験を迎えた翌日ということもあって、ティエリアのことが少し心配だったから。
それに……
「あ…文化祭の企画書……ハレルヤのせいでできなかったじゃないか!」
「あ!?一緒にいたいっつったのはティエリアだろうが!」
「昨日、家に帰ってやるつもりだったんだ!それなのに家に連れこんだ君が悪い!」
今朝よくわからないことで喧嘩したままだからというのもある。
ティエリアは全部俺のせいにするし、かなりムカついた。
文化祭がどうなろうと俺の知ったことじゃない。
が、ティエリアのことはべつだ。
身体をかなりだるそうにしているのに、アイツは頑固だから学校に行くと言ってきかないし、俺も喧嘩している手前、簡単に優しくするわけにはいかない。
授業も無理をして受けたのに、企画書ができてないからやってから帰るだなんて。
せっかく昨日俺の中で一つ問題が解決したばかりなのに。
アイツは俺にどれだけ心配させれば気がすむんだ。
.
→#
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!