Desire Of Girl
ミッションが無事終わり、明日にはまた宇宙に帰る。
地上で過ごす最後の夜は、何事もなく穏やかに過ぎていく。
――来客を知らせるブザーが鳴る
はずだった。
――ドアを開けるとそこには
「ティエリア?」
――大きな箱を持った彼女の姿が
Desire Of Girl
「アレルヤ…どうしよう…どうしたらっ………どう、しよう…」
いつも冷静なティエリアに似合わず、取り乱している。
「落ち着いて?何があったの?」
「この子が、弱ってるみたいで…どうしよう…死んじゃう…っ……!」
ティエリアが抱えていた大きな段ボールを見る。
中には子犬が一匹。
耳も尻尾も垂れたまま、クゥンと弱々しく鳴いていた。
よく見ると後ろ足から出血していることもわかる。
段ボールを受け取って、とりあえずティエリアを落ち着かせようと部屋にあげた。
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