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コトバ
「ティエリアー」
「…ロックオン」
「お前って、宇宙(そら)好きなんだよな?」
「………何故そんなことを聞く?」
「いーから!好きだよな?」
「…好き……だが?」
「そっかそっか。ありがとなー!」


「なんだったんだ?いったい…」




トバ




ティエリアは相変わらず読書をしている。
かれこれ一時間くらい。
僕も一時間くらいティエリアを見ていることになる。
構ってくれないのは寂しい気持ちもするけど、じっと見ていても珍しく怒らなかったから、僕はコーヒーを片手に観察を続けた。

本日二杯目のコーヒーを僕のとティエリアのマグカップに注ぐ。
そっと読書をしているティエリアの傍らにマグカップをおけば、すまないと返ってきて、僕の存在は忘れられてなかったんだ、とちょっとホッとした。
そんな時だった。

「よぉ、お前ら。あ、アレルヤ俺にもコーヒーくれよ。」

ロックオンが部屋に入ってきて、なんだか時間や空気の流れが少し変わった気がした。
ロックオンはティエリアの斜め前に座って、彼を見ている。
なんとなく、僕の特権が奪われてしまった気がして、ロックオンの分のコーヒーを急いでいれ、足速にティエリアの真正面の椅子を陣とった。





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