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Tieria E"a"rde
「ティエリアー」
「なんだ?」

ちょいちょいと手招きすれば、いぶかしげな表情を浮かべながらも俺のところに来てくれる。



―Tieria E"a"rde―



「ん。」

ソファーに座ったままパンパンと膝を叩く。

「………何故?」

俺の意図はわかってくれたらしいが、なにも眉間に皺を寄せなくたって…。

「いや、耳そうじしてあげようかと思って。」
「………………」
「てか、耳そうじやらせてくれ。」

さっき耳そうじをしていたら、なんとなくティエリアにしてみたくなった。
表情とは裏腹に、嫌だというわけではないらしく、ティエリアは勝手にしろと言ってソファーに横になる。
顔を俺の体と反対側に向けるようにして、頭を俺の膝へと乗せる。
柔らかいすみれ色の髪を掻き分けると、右耳が現れた。

「もし痛かったら言えよ?」

耳かきをそっと耳管へと入れる。
他人の耳そうじをするのはこれが初めてで、自分からやりたいとは言ったものの些か緊張する。
緊張がティエリアにバレないことを祈りながら耳そうじを続けていれば、ティエリアの肩がビクッと動いた。

「あ、痛かったか?」
「違うっ…大丈夫、だ。」

ティエリアがそう言うのでそのまま続けると、今度はつま先までがぴんっと伸びた。

―…なんか、可愛い





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あきゅろす。
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