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lack of…
部屋に入ると、そこには机に突っ伏しているロックオンの姿があった。
足音を立てないようにそっと近づいて見てみれば、予想どおり眠っている。
ロックオンがこんなところで眠っているのは珍しい。
このところ立て続けにミッションがあったから、疲れたのだろう。

起こすのは気が引けるが、このままでは風邪をひいてしまう。
なにか掛けるものをと部屋を見渡すが見つからず、僕はカーディガンを脱いでその身体に掛けた。
起こさないようにと慎重に掛けたつもりだったのだが、ロックオンの身体はピクリと動き、続いてムクッと上半身を起こした。

「起こしてしまったか。すまない…。僕に気にせず寝て……」

僕の言葉を遮るように、眠い顔をしたロックオンにガバッと座ったまま腰のあたりに抱き付かれた。
突然のことに身動きがとれないでいれば、ギュゥっと抱き締められる力が増す。
顔をお腹のあたりに埋め、まるで小さい子が母親に甘えているようだ。
寝ぼけているのだろうか。

「ロックオン?」

「……不足してる。」

「このところミッションばかりだったからな。睡眠不足も無理はない。自室に戻って寝たらどうだ?」

「睡眠じゃなくて、ティエリアが。」





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