tactics
体調管理も僕らマイスターの大切な任務の一つだ。
そのためには、精神的にも休息をとるための余暇が必要。
そういうわけで、僕ら四人は青い海が広がる孤島に来ていた。
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「刹那ぁー、髪切るぞー」
「刹那って、いつもロックオンに切ってもらっていたんだね。」
「あぁ。」
器用なロックオンのことだけある。
刹那の髪は普通に理容師が切ったのではないかと思えるもので、現に今までロックオンが切っていただなんて、気付きもしなかった。
と、いきなり刹那がジャケットを脱ぎ、その下のシャツまで脱ぎ始める。
「なっ！刹那、なにやってんの!?」
「……なにがだ？」
「なにって…なんで服脱いで…」
「ロックオンに『髪が入るから、髪切るときは上は服脱ぐのが当たり前だ。』って言われていつも脱いでいたが……おかしいか？」
きょとんとした顔の刹那から、噂のロックオンへと目を移す。
ロックオンは、人差し指を立てて口の前にもっていき、アイコンタクトしてきた。
…黙ってろってことか。
「そ、そうだよね。髪切るときは服脱ぐのが当たり前だよね。」
ロックオンの共犯になってしまった自分に、軽く罪悪感を覚えた。
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