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balance
"imbalance"の続編です


次の任務の関係で、僕とティエリアはは地上に来ていた。
戦闘以外の場面を地上で過ごすのは久々な気がする。
スメラギさんから次の指示があるまで自由にしていいと言われたので、僕はティエリアを誘って街に出た。

思えばこれが初めてのデートかもしれない。
付き合い始めてから二人きりになる時間はあまりなく、なってもプトレマイオスの中だからデートとは少し違う気がするのだ。
デートなんだと考えると、ただのちょっとした外出なのにすごく嬉しくなってしまう自分がいた。
けれど二人とも街に出る目的があるわけでもなく、並んで歩いているときにたまたま見つけた喫茶店へと入った。


‡ ‡ ‡ ‡


「アレルヤはコーヒー?」
メニューなどろくに見もせず、ティエリアが聞く。

「うん。…あ、いや、やっぱり今日は紅茶にしてみようかな。
ティエリアは紅茶でしょ?」
「あぁ。……珍しいな。
アレルヤが紅茶なんて。」
「今日はなんとなく紅茶の気分なんだ。」
「…よくわからない気分だな。」

店員を呼んで紅茶を二つ頼んだ。







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