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モーモー牧場






『それを聞いた旅人がその話は嘘だと言って聞かなく、夜に墓に行った。

夜の墓は自分の足音以外音は全く無く、明かりも自分が持ってるカンテラだけ。

突然、ふ……とカンテラの火が消えた。
次いで後ろから何かを引きずる音が……。

振り返るとそこには……』



「だあれ?」



「《Σキィャアアアアアアァァァァアアアアア!!!!》」

「煩い」


「《ごめんなさい》」



* * * * * *




「まあ!お客さん?」

『泊まるとこが無くって…

食事と……ベッド無くてもいいから、どこか横になれる場所を貸して貰えませんか?』

「敬語はいいよ眼鏡のお姉さん。
お客さんだもの、残念ながら今ベッドはないけど他のものでもいいかな?」

『うん構わないよ』



良心的なお金を払ってご飯をご馳走してもらった。
そろそろ懐が軽くなってきたな……。
健康面はしっかりしないとと思って出来るだけ良いものをリンクに食べさせていたけれど、そろそろ限界かもしれない。
魔物を倒したりしてお金を稼がないといけないようだ……。

倒した魔物からルピーがもらえる不思議はいいとして、崩れたり燃えた魔物の体からルピーだけを取り出すのって気持ちが悪い。










パンに熱々の柔らかいチーズを乗せて…………おぉ…夢にまで見たハイジ食……!

舌でとろけたチーズが踊る……


他にもスープと温かいホットミルクを貰った。


マロンはこれを毎日食べれるのか………いいなァ……。
こんなまかないが付いているなら馬糞だって綺麗に掃除出来る。ただ乳製品ばかり取ってタロンさんのようになったら嫌だ



牧場の中を見ているとインゴーさんは働いてた、恐い風貌はともかく意外と良い人なんだよね。

逆にタロンさんはずっと寝ていた。
よく一日中ずっと寝てられるなぁ…。
てか、仕事しろ。ぼくじ取られるぞ。


寝る場所もハイジに出てくるような藁のベッドを用意してくれた。
マロンいわく「私もこういうので寝たかったけどお父さん達が許してくれないの………チッ」らしい。

最後のは空耳だろう。なに、気にすることはない。

リンクは喜んでるから聞こえて無かっただろう。
……本性を知るは自分だけか…。



何かショックを覚えた自分はさっさと忘れようと藁に倒れこみ
リンクよりも早く寝た。


* * * * * *





「…な……で……」



声………?


誰の…………?



「…貴……女は………る…べきじゃ………た…」


何?
何が言いたいの…?
途切れて聞こえない……っ。



「…せめて……記憶を……



ごめんなさい」




―――――ブツンッ。



.


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あきゅろす。
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