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ゴロンシティ






「ここがゴロンシティかぁ」



先のゴロン族に案内して貰って山の中にあるゴロンシティへと案内してもらった。
中に掘って出来た空洞が住処のようだ。石のように色々な色や大きさのゴロン族が思い思いに過ごしていた。

他の種族と比べてゴロン族は他種族に対して寛容みたいだ。
その方がこちらとしても有難い。



《後は自分で会いにいけってことみたいだけど……
…何処に行けば会えるのかナ》



階段を下りて1番下までいくとかたく閉ざされた扉の前に絨毯が敷かれた場所を見つけた。



「多分此処だと思うけど………」



何度か呼びかけても何も聞こえなかった。扉も開かない。
やっぱり此処はあの歌を吹くしか無いようだ。



《この絨毯みて!》



ちょうどタイミングよくナビィが見つけてくれて
王家に伝わりし歌を奏でよ。といった感じに描かれてあった。
普段ダルニアは何してるんだろう……。というか、内側から外へ出れるのだろうか。まあ出れるんだろうな。


『あぁ、あの子守歌を吹くのか』


「やり方覚えてるよね?」


『うん、頑張ってみるよ』



ぎこちない(自分だけ)リズムでオカリナを吹き、すると扉が反応し勝手に開いた。
入れ、ということなんだろう。



「すいませーん……」



再び庶民的な挨拶をする小さい勇者について行きながらリンクや自分よりも一際に大きな体格をしたダルニアが居る間に向かう。



「あぁ?何だオメェら」



突然の来訪者である自分達に訝しげな表情を浮かべるダルニア。
黄土色の肌とライオンの鬣の様な突起部が特徴的だ。



「ガキが来る場所じゃねぇぞ。ここらへんは落石が多い。
あぶねぇから帰った帰った!」

「ガキじゃない!炎の精霊石を貰いに来たんだ!」



ガキという単語にリンクが反応し、ダルニアは精霊石に反応を示した。

こちらを睨み付け、突っ掛かる様に話す。


「精霊石たぁ?帰んな。
あれはオレ達の魂がこもった石だ。ガキに簡単に渡せるか」



あっちいけ、しっしっと手を振り相手をしてくれない。
まあ、大事な物なら見知らぬ奴に簡単に渡さないよね。
けれどここで止まってしまえば物語が進まない。
此処に来た意味がないのだ。




『そこをなんとか……』

「駄目だ。ガキに扱える代物じゃねぇぞ」

「そんな………ガノンドロフにハイラルが支配されてもいいのかよ!!」




「やかましい!!!!」




――ドゴオォッ!!


………物凄い音を立てて
ダルニアが拳を岩の壁へ思いっきり勢いよく突っ込ませた。
そのまま抉り取るように砕いた岩を口へと持っていき、バリボリと食べる。



「かーーっ!!まずいぜ!!」



お気に召さなかったらしくブッと石……小岩を吐き出す。



『ご………豪快』

「は、歯痛くないのかな………」



冷や汗をかきながら目の前の人物を(遠い目で)見る。
あれで頭叩かれたらスプラッタになる……。


「とにかく帰んな。最近良くない事ばかりで苛立ってんだ」


良くない事……ガノンドロフが此処を訪れたんだろう。




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あきゅろす。
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