デスマウンテン
「ハハハ!!
姫様も面白い遊びを思い付いたな!!通っていいぞ!!」
完っ璧に遊びだと思われてるゼルダの手紙に兵士は笑いながら通してくれた。
"世界の為に大切な事"なんですって言ったら驚くか?まぁ、疑うかまた笑い出すよね。
とりあえず通れたんだから良いか。
デスマウンテンには魔物が多い。
それに急勾配な所も多く良く転んだ。
リンクが。
下手すりゃ小岩、んでもってテクタイトが振ってきたりする。
「あでっ!!いたたた……」
『ねぇナビィ……不便なブーツで山を登るなんて馬鹿のすることなんだと思うんだけれど』
《ブーツ以外になにがあるのヨ》
それもそうだ。
ゴム……と言いたかったけどこの世界にゴムなんていう画期的なものは無いんだった。
じゃあパチンコは……?というと、きっと拾ったかあの森にゴムに代わる何かかゴムの木に似たものでもあったんだろうね……。
このデスマウンテンの奥に住む体がゴツゴツした岩の様な種族、ゴロン族に用があった。
此処に住んでいるのはゴロン族のみな為、インパの情報が本当ならまず此処に行くべきだと考えたからだ。
しかし、さっき言った通りデスマウンテンは急勾配な坂が多い。
10分ほどもすれば無駄口を叩く余裕も無くなった。
『………………』
《ちょ、ユキセ大丈夫……?》
『うん……大丈夫……まだ、まだ終わらんよ……』
「姉ちゃんが変になった……」
言おう、自分は一般人だ。
いわゆるぱんぴーである。
体育がいつも5なんてものでも無ければ、運動部に所属していた訳でもない。
体育なんてめんどくさいし延々とたらたら走るだけなんて性に合わず、よっぽどバレーボール"だけ"していたほうが良い。
大事なことなので二度言います。
バレーボール"だけ"していたほうが良い。
身体を慣らす為の走り込みなんてしていたくないのが本音である。
それを豪語出来る自分が登山なんて出来る訳がないじゃないか!!(ドーン
それにトリップして超能力が開花しました!
とか
家が武道家で腕に自信があります!
とか無い無い。
不思議体験はあの不思議な声だけだし。
というかこの世界にいること自体が不思議体験だから起こること全てが自分にとって新鮮だったりする。
『あはは、うふ。うふふふふ……』
《どうしよう……ナビィ恐い……》
『うははは、うち……将来鳥になるよ……。
そんで憎きガノンドロフに邪気眼描いたり額に肉描いたりしてイタズラしまくるんだーい……』
「一人称が変わってたり色々ツッコミたいけどそこは登りきるんじゃないんだ……」
『力が欲しいなぁ……力。ベホマとかパルプンペとか何か特別なの……
ルゥーーラァァアアアア!!!!』
《もう嫌ぁあ大妖精サマぁぁぁ!!(泣)》
.
[*前へ][次へ#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!