お題・質問
クリーム(BLEACH・角ネム)
 斑目一角と言う人は不思議な人で。
 大きな口を開けてよく笑って、よく怒る。
 上司も同様で。
 だからなのか、十一番隊は非常に賑やかな部隊である。
 賑やかだと言う事は、表情が豊かだと言う事だ。

 ネムを見る一角の表情は明るくて、他の者と接する時と変わらない。
 それどころか、笑い掛けてくる。
 実は同じように接しない者がいないでもない。だが、女性死神で、同じ立場の副官達だったり、隊長達だったりする。男性で格下で、違う部隊の者では一角が初めてだった。


 ネムが一角に気持ちを寄せるのも、無理からぬ事だった。
 そして、その気持ちはあっさりとやちるにばれてしまう。


「ネムネム、つるりんが好きでしょ」
「え…」
「つるりんも、好きなんだよね。なんでつきあわないの?」
「え?あの…」
「つきあうと甘いんだって!」
「は、はい…」
「どんなふうに、甘いのかな!ななちんはおしえてくれないんだよ!ネムネム、つるりんとつきあったらおしえてよ!」

 ネムが何と返してよいものか解らないうちに、やちるはどんどん話を進めて行き、一角と付き合うよう下準備が整えられた。
 一角は決めたら自ら動く人で、背中を押されたおかげかネムとめでたく付き合う事になった。





「ねえ、甘い?甘い?」
「…はい…」
 興味津々で尋ねるやちるに、ネムは頬を赤らめて頷いた。
「どんなふうに?クリームみたい?」
「…クリームより…」
「きゃー!クリームより甘いんだっ!わ〜!たのしみ〜!」


 何故なら、一角に口付けをされて、抱かれるとどんどん、頬が熱くなり体の力が抜けてとろけそうになるから。
 それはクリームよりも甘くとろけそうで。


「いいな、甘いの!」
 やちるの輝く瞳に、ネムは更に赤くなってしまったのでした。







角ネムだけど、ネムとやちるで(笑)
大人お題に、やちるちゃんは…と思いつつ



20070415

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あきゅろす。
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