お題・質問
同じ香り(BLEACH・拳リサ)
「…あれ?」
 勢い良く一護が振り返り、首を捻った。
「人の顔見て、あれとは失礼な」
 リサが額に青筋を浮かべ、口元を釣り上げる。
「…わりぃ…っかし〜な…」
「何がや」
「拳西かと思った…」
「はあっ!?何であんな筋肉と、間違えられんねん!」
 リサは容赦なく一護をどついた。一護はリサの容赦ないどつきに、転がり岩にぶつかって止まり、起き上がるなり、猛ダッシュで戻ってきてリサに怒鳴る。
「いきなり何しやがるっ!」
「うっさいボケっ!人を間違えるからやっ!」
「謝ったじゃねぇかよ!」
「あんな謝り方あるかいっ!」
「…ったく。うるせえな…いい加減にしろよ」
 口喧嘩を始めた二人を、拳西が止めに入る。
「拳西邪魔せんといてっ!」
「一護が間違えんのは、まだ俺らの気配をうまく掴めねぇからだよ」
「にしたって…」
「気配を掴めなきゃ何を頼る?」
「…視覚と聴覚…嗅覚……ああ…成る程ね」
 リサを後ろから抱き、顎を頭に乗せながら問う拳西に、リサは指折り答えを上げ気が付いた。
「しゃーないなぁ。霊圧もうまく掴めんような、未熟もんやもんなぁ」
 にやにやと笑いながら頷くリサを、一護は不審そうに見返す。
「な、なんだよう」
「お子さまはまだ解らんでええわ」
 ひらひらと手を振りリサが背を向け、拳西はリサの腰に手を回す。
「くぉらハゲっ!何さぼってんのやっ!」
「さぼってねぇ!」
 ひよりが一護を上履きで叩き、一護が怒鳴り返す。
「……なぁ…」
「ああ?」
「…あの二人できて…あ、いや…何でもねぇ」
 ひよりに尋ねかけて、止める。彼女の外見で早すぎる話だと思ったのだ。
「話かけて止めんな」
「う〜…男の話って部類だと思うから平子にでも聞くわ…」
 なんとか話をはぐらかし、他の者に尋ねようと思ったが……。



「…ん…」
 偶然見てしまったキスシーンで納得をし、一人赤面する羽目になってしまった。
「あいつ…何言ってたっけ?視覚に…嗅………ああっ!同じ匂いで間違え?ってええっ!?」


 まだまだ青い春の一護でした。





抱き合って、愛しあってるから体臭が交じっていたと言うことで(笑)

この二人はえろにしがいがある…。


20070307

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