お題・質問
電話をする(又はしている)(ヒューズ&ロイ・甘・ハガレン)
「だからよ〜、聞けよ、うちの娘がな…」
「切るぞ」
 
 毎度、とある軍部内でおなじみの光景だ。

 マース・ヒューズ中佐が『妻子の自慢話のついで』に、『仕事の話』を軍の回線を使って、電話をロイへとしているのだ。

「早く用事を言え!!」
 ロイはマースと長年の付き合いであり、親友ではあるが、親友のこの癖だけはどうにもいただけない。
「お前も結婚すりゃわかるって〜」
「わからんでいい!早く用件を言え!ヒューズ!」
「いやだねぇ、独身男のひがみは…」
「ひがんでいない。お前の娘自慢にうんざりしているだけだ」
「妻も自慢だ」
「切るぞ」
「待てよ…、そっちの様子はどうだ?」
 軽い話し方は変わらないが、声のトーンが若干落ち着く。ようやく真面目な仕事の話しになるらしい。
 ロイも声の調子を合わせ、話始めた。



「全く…たった五分で済む話を、長い時間使って大半が妻子自慢なのは参る…」
 電話を切ったロイがぐったりと、椅子に沈み込む。

「それでも、嫌ではないのでしょう?」
 リザがそっとお茶を差し出す。
「…嫌だとも…」
 そうは返したが、ロイの口元には微笑が浮かんでいる。


 人殺しの自分達でも、人並みの幸せを手に入れられる。
 友はそんな希望を見せてくれているようで…。


 そして、当の友は…。

「エーリーシーアちゅわん、今から帰りまちゅからねー」
「あうー」
「早く帰って来てね、あなた」
「今すぐ帰るとも!!」

 
 帰るコールも、しっかり日課になっていたりしましたとさ。





ヒューズ!!!
電話と言ったらヒューズですよ!奥さん!(何?)
まだ、エリシアちゃんがもっと小さい頃をイメージしてますw

ちなみに、「甘」表示は、ヒューズが娘に甘い!惚気を聞かせるという意味です(笑)

20060601




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あきゅろす。
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