◇BLEACH if…
2
 十一番隊の隊長と副隊長は再び供に任務がおりるようになったとか。

「剣ちゃんと一緒だと、嬉しいけどあたしのすることないのよね」
「…じゃ、たまには二人で片付けて早く終わらせるか?」
 そう言った剣八の笑みを見て、
「剣ちゃん、またいやらしいこと考えてる」
 やちるは少し呆れた表情で返す。
「隊舎でやるとあいつら煩エからな」
 剣八は肩をすくませる。
「…そーゆー事なら。あたしも剣ちゃんといちゃいちゃしたいから、協力する」
「いくぞ」
「あいあいさー!」

 あっと言う間に虚の大群を片付けた二人。剣八はやちるを壁に押しつけ、唇を奪う。
「って、剣ちゃん!」
 ぐいと鈴のついた剣八の髪を掴み、顔を離させる。
「…何だ」
「いちゃいちゃしたいっていったけど、お外は嫌!」
「昔は野宿だってしてただろうが」
「昔は昔ーー!」
「俺はおまえと一緒なら何処でもいいんだがな」
 やちるを覗きこむように見る。
「それは、あたしだってそうだけど」
「じゃ、いいじゃねえか」
「剣ちゃんのバカっ、乙女心わかってない」
「俺にそんなもん解るか!」
 文句の応酬の中、剣八の手はやちるの肌に近づいていく。
「…こんなやっつけじゃなくって、ちゃんと剣ちゃんにぎゅっとされたいよ」
「……」
 やちるの淋しそうな表情に、剣八の動きが止まる。
「…面倒臭ぇな。ったく、じゃ、とっとと帰って部屋でするぞ」
「うん!!」
 やちるの死覇装を整え身を翻し、やちるは、剣八の背に飛びつく。背に当たる、やちるの胸の感触に、剣八は走り出す。
「たくっ、煽りやがって、どうなっても知らねえぞ」
「いーよ、剣ちゃんなら」


その後は皆様のご想像の通りかと。

おしまい

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