◇BLEACH if…
3
「何?あれ」
「さあな」
「…いやぁ…お二人にあてられたんじゃないっスか?」
 冬獅郎の態度に首を傾げる二人に、一角はぽそりと呟いた。
「そう?じゃ、ひっつーも桃ちゃんにプロポーズするのかな?」
「さあ?どうだろうな」
「どうでしょうねぇ?」
「賭ける?」
「何賭けます?」
「そうだなぁ…」



 十一番隊の隊長副隊長三席の間で賭けの対象にされているとは露知らず、冬獅郎は足早に歩いていた。
「あ、日番谷君、どうしたの?」
 ばったりと、運良く桃が向こうから歩いてきた。いつもなら『日番谷隊長だ』と咎めの言葉が出るところだが、それ処ではないらしい。
 辺りを見渡し、邪魔がいないかを慎重に確認する。
「ああ…」
「何?」
「雛森…」
 辺りに人気が無い事を確認し、冬獅郎は慎重に切り出した。
「うん?」
「…桃…」
「何?シロちゃん」
「………お、俺と…」
「?」
 段々と声が小さくなり、俯いてしまった冬獅郎を、桃が下から見上げ首を傾げる。
「あ、隊長!どうされたんです?顔真っ赤ですよ?」
 其処へ運良く(?)通り掛かった乱菊が声を掛ける。
「……松本…」
「聞きました?やちると更木隊長のこと!!あの二人結婚したんですって!」
「ええ!!やちるちゃんと更木隊長がっ!?」
「あ…」
 乱菊の持ち出した話題に桃が飛びつき、冬獅郎は何もいえなくなってしまう。

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