[携帯モード] [URL送信]

銀色の空に
4









おーおー、なんてこった。




『いたたたっ』




「だっ、大丈夫!?」




自己紹介も終わり、合コンでは良くある席替え。


俺の隣には今、中でも二番目くらいに可愛いまだらな金髪の安藤瑠璃ちゃんが座っている。



そして、やられた。



いやいや今変な事考えた奴出てこいや




『大丈夫大丈夫、いっ…ん、やっぱ大丈夫な気がしない』




「へっ、えっ、大丈夫!!?」




退院したからと言って腕が完治してる訳ではない。

寧ろ安静にせねばならない所をこの女…、おもっくそ握ってんだよっ!!!



離せと言っても離さない。寧ろ悪化するばかり。



そーかそーか、そこまで俺を殺したいか、苦しめたいか、そーかそーか。




『だかっ、痛いっ、いって…ぐぁはっ』




「えっ?!」




なんとまぁ気違いの如く叫べば集合する我が下部共…ゴフッ…では無く、男性群。




「瑠璃ちゃんっ!陸今怪我してんの!!離してやってよッ!!」




「この糞アマ……」




「圭吾、失礼過ぎ」




悠の一声、俺にとっては神の声で掴まれていた悪魔の手は離れたが、蒼夜の物凄いオーラを左横から感じる。


振り向けば最後な気がする。




「だっ、大丈夫?…ごめんね?」




『別に気にしてな…

「瑠璃ちゃん、個人的な話があるからおいで」




「えっ」




喜んでる場合じゃ無いと思うよ。





『お、おお…俺、帰りま…

「陸」




帰ります、と言おうとした所、左横からにょきっと手が伸び俺の肩にそれは置かれた。


何だコレ、振り向かなきゃなんねーのか。




『は、い』




「まだ、居るよな」




『うぉおおぉおっ!!?』




蒼夜の方に頭を向ければそこには物凄い、すんばらしい笑顔の蒼夜。

はい、まるで"俺を置いて帰るつもりかおい"と言っているかの様に。




『き、』




「……ん?」




『きもい…………』





その趣味、いや刹那と言うべきか、頭が沈んだかと思った。


平手で脳天へスパァンッ!!と一撃。

一瞬亀になるかと思ったよ、まじで。




『こんっ……の、糞やろ・・・ッ、良いのは顔だけかぁっ!!』




「ふっ」




『その余裕さがめっちゃくちゃ腹立つッ』





その後、黒崎、山下、悠から阻止され、合コンは続いた。



続くのか。




[*前へ]

4/4ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!