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銀色の空に
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ジェイソンと遭遇、と言うよりかはジェイソンが一方的に突入して来たんだけどね。


ジェイソンが突入してから数分。



空いている俺の左隣にちょこんと座ってきた。

除かせる赤茶色の髪は、とってもサラサラしている。


ジェイソン、まぁ明らかに面なのだが…、女性群が若干引いている。




「先輩、何で来る気になったの?」




愉快に笑う悠の発言に疑問符を浮かべ、ジェイソンに視線を向けると目があった気がした。




「……そんな趣味、あったのか・・」





ぼそっと呟くその声は、懐かしいと言うか、聞き慣れてる様な…


そんな趣味、なんてまるで俺が女好きって言われてる様で、俺の正体を知っているのかと疑ってしまう。


俺は正真正銘分かりにくいが、女だ。


勿論女が好きな訳では無い。





「まだ分からないか?」




『……ジェイソン、』




「違う」




『お前今どっからどう見てもジェイソンだよ。つか今日は13日の金曜日じゃねーし、チェーンソーどうしたんだよ。拾ってこいジェイソン、つか13日の金曜日って年に三回しか無いよな、確か。四回だったか?…どちらにせよジェイソンって全然活動出来ねーじゃん。可哀想だなジェイソン』




「いい加減殴って良いか?」




俺とジェイソンの会話を見る他の連中は何とも間抜け面。


悠に至っては先程から笑いっぱなしだ。




『赤茶色の頭に赤茶色の目に長身で口が悪くて俺の事が大好きな奴って言ったら…』




「あぁ、お前が大好きなやが『桃ちゃんだねっ』…………」




『うわーごめん顔怖い、いや顔見えないけどオーラがどす黒いっつか…すんません』





調子に乗りすぎた様で、ふつふつと黒いオーラが背後から揺らめいている。


そして分かった事は




『なんちゅー格好して来てんだよ、蒼夜君』





こいつが八神蒼夜である事だ。



ごめん、凄い笑いたい。




「にやけるな。俺は断った、お前が来るって聞いてわざわざ来てやった」




『はいはい』




「そしたら変な女に絡まれて(いつもの事)コレ被って来た」




『はいは……、ぶっ』




コレ、と指差すのはジェイソンのお面。


何とも蒼夜らしくない行動に吹き出してしまったよ。




「・・・ッチ」




「んじゃ自己紹介〜!!」




『待て待て、ジェイソンをどうにかしやがれコラ』





「先輩早く皮剥がしてよ」




『微妙にグロいから』




──…




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