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銀色の空に
5








何とか、楓達はどうにかなったみたいで良かった。


問題は俺。


今、一番の問題だよな…






『海翔さん・・・、』




「久しぶりだね」





今日は一人で帰ろうと昇降口に行った所


こいつが、


……慎を殺った、こいつが居た。






『何してんですか』




「一週間、私の性処理道具になれば本当に全部チャラにしてあげるよ?」




『無理、俺は道具じゃ無いし、好きな奴としかヤらない』



誰がこんな・・、ちょっとイケメンだけど、こんな卑劣な男とヤらなきゃならねんだ。


貞操の危機だなこれは





「八神がどうなっても良いのか?」




『・・・、蒼夜は死なない。』



約束したから、あいつは絶対死なない。


死なせない。





『とにかく・・、消えろ』




「生意気になったねぇ・・」



何でこんな目の前に憎い奴がいるのに、

俺は突っ立ってるしか出来ないんだよ・・っ




「私が憎いか?・・・なら、コレで私を殺せ」





渡されたのは、あの時と同じ形のナイフ。


蘇る、あの日の記憶…



ザーー

何でこんな意地悪すんだよ・・

何で雨なんか降るんだよ…




「早く」


「出来ないのか?」


「刺せ・・殺れよ」








俺、今何考えてる?







「陸・・!」




そんな時だった。


嗚呼、こいつ・・ほんと……




「殺れ!!」




「陸っ!」





ただ一つ言える事






『俺は一人じゃ無いんだよ』



──グサッ



「・・・・り、陸ッ?!」






ごめん、蒼夜。


一人じゃ無いのに


こんな事しか出来ないんだ─



  To be continued..



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