[携帯モード] [URL送信]

銀色の空に
2









お互いに気付いている筈なのに、これを伝えないのは、まだ怖いから。


俺はきっと、今、陸といて今までで一番幸せだと思う。



陸が本当は俺をどう感じているかは分からない。


けど、多分





『だい・・す…』




あれは、嘘じゃない気がする。


あの続きは、お互いの覚悟が出来てから


絶対に聞く。





「離れたくないな…」



つい漏れた本音。


俺はいつからこんなに弱くなった?

いや、もしかしたらこれは進歩なのかもしれない。



過去の過ちを消す、人間になる為の


進歩。



陸、俺は・・・



絶対に消えたりしないから。




『蒼夜』





その笑顔は、俺だけに向けて欲しい。



慎さんから言われた様に




──もしあいつに会ったら、守ってやってくれ


──本当は崩れやすい奴だから




分かってたんだろ?

自分の死が近い事なんて。




だから、俺に任せたのか?


だから、銀色の空の話をしたのか?

銀色の空は・・陸だったんだろ?




何にせよ、







あんた以上に、



愛してみせるから。





[*前へ][次へ#]

2/5ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!