銀色の空に
5
それからゆっくり階段を登り、教室の扉を開けた。
そして開けた瞬間これだ
「八神と付き合ってるの!!?」
入った瞬間の第一声、それかよ楓。
『あれ、冗談だよ。兄貴がうざいから。』
「あ、そだったの」
切り替え早いなおい
『あーあぁ、だりぃな〜』
そんなこんなで自習と言う名の授業が始まった。
□
『楓、どした?』
俺の前に座る楓が、急に腰とお腹を抑えて気分が悪そうにうずくまり始めた。
「だ、大丈夫。」
『大丈夫じゃ無いじゃん。保健室いこ?』
そんな風な気遣いが、楓の負担になるなんて、この時は何も気付いてやれなかった。
──ガラッ
『失礼しまーす』
「・・・・ん?どうした?」
初めて来た保健室は薬臭くて、けど清潔的で
だけど、俺は一目見ただけでこの保健医が危険だと察した。
張り付けた、楓の様な作り笑いじゃなくて、仮面を何枚も重ねてる。
そんな感じ。
「どうした?楓」
「・・・ッチ」
顔見知り、にしてはちょうっと違う。
兄弟?でも似てない。
「また、やられたいのか?」
どういう意味が込められてるか、そんなの一つ。
楓を見て、俺は悟ってしまった。
やっぱ、全部上手く行くなんて事無いんだよな・・・
To be continued..
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