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銀色の空に
温もり




うんうん、うん?


なんだよ




  act.3 温もり





な、何で?



何で俺…、蒼夜と寝てんの?





『蒼夜、蒼夜』



「ん、起きたか?」




起きたか?じゃねえよ!!




『な、な、なな、何で?』


「良いからまだ寝ろ」




待て、昨日を思い出せ



昨日の夜__





『何か、眠い…』




昨日、桃ちゃんが帰った後急に眠くなった俺。




「・・・寝るか?」



『お風呂、貸して?』





眠気覚ましついでにお風呂に入ろうと思いお風呂を借りた。



着替えは蒼夜のを借りて、このとき既にお泊まりは決定していた訳だ。




下着は流石に無いから洗濯して、上がる頃には乾くように乾燥機もしておいた訳だな。




『ちょっと入ってくるね』



目を擦りながらものそのそ風呂に入って、頭洗って体洗って、浸かって、上がって。

下着履いて、ブラ乾いてなくて…、そのまま蒼夜の服着て。





『ありがとー、気持ち良かった〜』



濡れた頭をタオルで拭いて貰って、その拭き方が更に気持ち良くて・・・




『ん〜、蒼夜拭き方うまーい』




「そうか?」



『うん、眠くなる』





うとうとし始めて、何か蒼夜に抱き着いて




『胸板〜』



「…下着、は」



『上だけ乾いて無かったんだもーん』




眠すぎてテンションおかしな方向に行ってたんだよね。





『一緒寝よーよ、そうちゃん』




「陸お前、拷問・・・」



『ベッド……』





それから記憶の無い俺、あぁ、んでベッド運ばれて寝たわけね。




回想終了__




『・・今日学校?』



「月曜だからな」




『え〜制服家にあるー』





まだ眠気の残った頭を回転させながら、どうしようかと考える。





「俺のジャージでも着てけ」



『蒼夜みたいにでかくないのよ。』




「いくつだ?」





あ、墓穴掘った。
絶対からかわれるなコレ。





『182』


「理想か?」



『・・・166』




女にしてはでけんだよ、ちょっとしたコンプレックスなんだよ。





「ちび助」




『のっぽ、蒼夜いくつ?』


「ひゃく、はちじゅう…はち?」



『のっぽ越えてるよ』






その後、まだ伸びてる・・と言う蒼夜にちょっとむかついた。





『今何時〜?』



「・・・・・8時32分」





間に合いませんよね、はい





『人の体温って暖かくて…爆睡した。』




「一緒に住んだら毎日こうしてやるよ」






何気に告白的な事をされ、ちょっぴりドキッとしたのは心に秘めて置きます。






『起きないの?』



「今日は冷えるな」



『うん。・・って話し逸らすなよ』






ノリツッコミを入れつつ、もぞもぞ布団から出ようとしたのだが。





「まだ行くな」



『っわ』





腕を引かれてぎゅっと抱き締められる形で固定されてしまった。





『甘えんぼ』




「陸がだろ?」




『俺?うん、俺何気に甘えただもん』





わざと引っ付いて蒼夜の胸板に頭を寄せた。





『もちょっと寝よっか』




「あぁ、お前の胸が気になるけどな」



『うるせーやい』




「・・・・・おやすみ」




『………おやすみ』




おやすみの挨拶をして、俺達はまた眠りについた。

この時間は、俺にとっての最高の一時だったってのは、俺だけの秘密。



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