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銀色の空に
恋人の疑問符




うっそだろー?


嘘じゃないよー?



  act.2 恋人の疑問符





「あんた…誰」




その表情はとても穏やかとは言えなくて、寧ろ凄く怒っている様にも取れた。


てゆか、あんたが誰





『えっ、と・・?』



「俺は蒼夜の恋人。」





恋人、そのたった一言に、何だか胸が痛くなった。


いや待て、痛く…?

な、何で?やっぱ桐矢の味噌汁のせいか?





『つかあいつ、恋人居たんか…』



「で、あんたは?」




『あ、あぁ・・蒼夜…んと、友達?』





に、当たるよね。

まだ俺が女なのは気付いて無いみたいだけど。





「友達……?」




『友達』



「あんた男?女?」



『それ結構失礼っすよね。…多分、女に当たると思いますけど』




そう言うと、相手は更に顔を険しくして、俺の爪先から頭の天辺まで、じっとりと観察してきた。


まるで嫉妬深い嫁だな





「あんた綺麗だね」




『………は?きれ、・・・は?』



「・・・・それで、不法侵入?それとも無理矢理入ってきた?」




おいおい、端から信用する気ゼロじゃねーかよ。

ちょっと嬉しかったのによ……





『まじで友人ですって!』



「信用出来ない。で、蒼夜はどこ?」



『………ん?』




それにしても蒼夜遅くないか?
力みすぎて死んでないよな。





『えぁ、ちょっと待って下さい』



それでトイレに様子を見に行くつもりだったんだけど、がっちり腕を掴まれた。

恋人、強し。




「・・・どこ行くつもり?」



『や、蒼夜トイレ行ったまま戻って来なくて…』




「トイレ?」




まじで遅すぎすだろ。

本当に力みすぎて死んで無いよな?

やだやだ、そんなのの第一発見者とかシャレになんねーって





『ちょっとごめん』



「……え、ちょっとっ」




まさか、な

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あきゅろす。
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