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銀色の空に
3







ぷらぷらーっとまた歩き、着いた先は学校の門前。




『用事無いし』



「あ?陸?」




ボケッと門を眺めていると、後ろから声が掛かった。




『冦吏!』



「何してんだ?」




振り向けば冦吏、手にはコンビニ袋をぶら下げている。





『んー、ブラブラしてたら何かここ来てた〜』




今日あちぃ〜、と冦吏に抱き着く様に寄り掛かる。




「!、お前胸!!」



『こうちゃんのえっち〜』


「やめれ」




べりっ、と俺を引き離してじろじろ人の事を見ている。




「黒高の奴等になるべく会わねぇ様に、早く帰れ。」


『さっき黒崎と山下と濱崎に会った〜』



「………ハァ」



『何よこうちゃん』




深い溜め息をし、俺を睨む様に見てくる寇吏。

ちょっとだけ怖いとか思ったなんて言わねぇからな!



「お前結構あんだから、気を付けろよ」



『心配ありがと〜!お礼にちゅーしたげようか?』



「あぁ、してくれ」



『いやだから怖いって』



覗けば本気、と目の中に書いてあるんじゃ無いかと言う程見つめられる。


これは怖い



『頬っぺで許してね』



そう言って軽く頬にキスをすると、優越感に浸っているであろう寇吏と目が合う。



「俺からもな」



『ややや、良いから!!良いからね!うん、全然そんな…』



抵抗も虚しく、首にチュッチュッとキスをされる。

あれだ、キッスマークだな

キッスマークだよなコレ




『ぁ…ッ、俺が首弱いの・・知ってて・・・っ』


「どーだかなぁ?」



むっかつく、楓の次にむかつく野郎だこいつは



『ぅ、っん』



「いつの間にこんな大人になったんだかな」



『うっせーよバカ』





そして気が済んだのか、身を引いて俺の首を見てニヤけながら、ぽてぽて歩き始める冦吏だった。



『やられた……』




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あきゅろす。
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