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草薙センセイの課外授業-3

 迫り来る草薙さんに、おれはダラダラと冷や汗を流しながら、ガッチリ決まった技を解こうと足をバタつかせた。
 寝技の解き方、何だっけ?!授業でやったのに!
 人生で寝技の解き方が役立つ機会なんて今くらいしか無さそうなのに、ド忘れしてしまった!意味ないぜ、真吾!やっぱメモって大事だよな!

 おれは混乱していた。

 第一こんな『それはそれ、これはこれ論理』で草薙さんとどうにかなってしまったら、おれはユキさんに何て言い訳をすればいいんだ!ユキさん、ごめんなしゃ―――い!!

 と、心の中で叫んだ途端、無常にも目の前が『暗転』した。


 ****


「そこで、雀の声で目が覚めたんですよ…聞いてます?草薙さん」
「夢オチかよ!」

 昼休み。
 貢物の焼きそばパンを差し出した途端、真吾は訳の分からない話を長々と始め、全て聞き終えてから京は律儀に突っ込んだ。

「…いやまあ、話の流れからして分かってたけどよ。ちょっと突っ込んどかないと世間様に申し訳ないだろ」
「誰に説明してるんですか?」

 この場には、京と真吾しかいなかった。

「それは聞くな」
「はあ。それでその、どう思います?この夢…」
「うん…何つーか、お前午後は授業サボって帰れ。疲れてるんだろ?な?」

 ユキを先に教室へ帰して置いてよかったと、京はこっそり胸を撫で下ろす。
 気味の悪い話を聞かされ、京としてはパンチの一発でも食らわせておしまいにしたかったが、若い青少年が道を踏み外そうとしているのである。ここは大人の対応をすべきところだ。

「…草薙さん、本当の所、おれのことどう思ってるんですか?」

 真吾は深刻な顔でそう尋ねた。京は飲み掛けのコーヒー牛乳を噴き出しそうになった。

「いいか真吾、それはただの夢だ。心配しないで帰って休め」
「誤魔化さないで答えてください!そんな…そんな優しい言葉をかけてくれるなんて、やっぱり草薙さんはおれのことを!」
「あのな、お前は俺にとってはただの弟子…いや弟子はお前が勝手に言ってるだけで俺は弟子とか思ってないけど」
「ただの弟子ではないと!やっぱり草薙さんはおれのことを!」
「…お前うざい!」

 腕にしがみ付いてくる真吾を、京はとうとう面倒になって燃やした。

「人が下手に出てりゃつけあがりやがって!親切に言ってやってんだから、ありがたく言うこと聞いとけよ、この、どあほう!」
「こ、この傍若無人さ…草薙さんはこうでないと…」

 プスプス焦げ、アフロヘアーで地面に這い蹲りながら、真吾はそう満足げに呟いて意識を失った。




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(^ω^)…
なんだこれ?
ええと、京×真吾でした。

うわっ!ものを!ものを投げないで下さい!
踊り子さんには触れないd
三◇)Д`)・∴'. ぶべら!

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あきゅろす。
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