無双の短編
三成 心のうち
「素直になれ」
何度言われた言葉だろうか。
分かっている、
分かっているから
殊更辛い。
思った通りの言葉が出ずに、
思ってもいない言葉が出てくる。
左近にしろ、幸村にしろ、兼続にしろ、
そんなことが言いたい訳ではないのだ。
それでも、この口から出てくるのは
冷たく尖った言葉だけ。
左近、
幸村、
兼続を
傷付ける言葉だけ。
俺は彼らを、何度傷つければ
済むのだろう。
きっと、数え切れない…。
それなのに、いつでも俺の傍にいる。
―物好きがいるものだな―
違う、違う。
そうじゃない！
伝えたい言葉はただ一つ。
そう、心から
「…ありがとう…」
あとがき
短ｯ!!??なんじゃそりゃあぁぁあああ!!!
ってつっこみはなしでお願いします(笑)
でも、実際こんなこと、思ってたんじゃないでしょうかねぇ…ﾆﾔﾆﾔ
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