鏡 眩しい紫電の光が部屋を埋めた。 細胞一つ一つが変化を成して己が己で無くなる瞬間。いや、元々“己”なんてモノ無いのかもしれない。 だからこの瞬間(とき)が嫌い、そして好き。 向かい合う鏡の中には金色の少年。の、姿をした自分。 髪の色瞳の色、鈍色の手足も気にしている身長だって本物と寸分違わぬ出来。 それなのに何かが足りない。 鏡の中の少年と掌と額を合わせた。 それが何かはわかっている、けれど…理解(わか)りたくない。 理解ってしまったら自分は嫉妬(じぶん)で在られなくなってしまうから。 「人間なんて…」 だ い き ら い ××××× だからなんだ、と(←) 制作時間15分だもん許して!(途中30分寝落ち←) 11/20 [*前][#次] |