小説(短編&ドール小説)
アルテミスとカリスカーラ@
「お邪魔しま〜す」
明るい声が室内に響かせ、バックを片手に部屋に入って来たのは、真っ赤な髪が特徴的な女性、カリスカーラ。
リビングに続くドアを開け、我関せずと皮張りのソファーに座りながら優雅に紅茶を飲んでいる親友にカリスカーラはバックを取り敢えず置いてから、声を掛ける。
「ちょっと! アルテミス! 返事くらいしなさいよ!」
アルテミスはカリスカーラをチラリと見て、
「返事も何も、いつも勝手に出入りしといて良く言うわね」
今更と言った顔をする。
「うっ‥、まぁ、そうだけど〜」
「そんな事は良いから、貴女も一杯いかが?」
返事も聞かずにすでにティーカップに紅茶を注ぐアルテミスに、カリスカーラもソファーに落ち着いた。
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