小説(短編&ドール小説) U 世界にとっても、私達にとっても、きっと人間は一瞬の儚い命。 それは一瞬だけ大輪の花を咲かす花火のような一生。 綺麗な人間も醜い人間も命の重さは同じで、違いは輝きと人生だけ。 他人を羨み妬み、そして恨んで生きるなんて人間にだけ与えられた感情なのかしらね。 平等と言いながら順列を付けたがる矛盾。 矛盾を纏う生き物。 馬鹿な馬鹿な生き物。 だから愛しくて仕方ないのかしら? 私の遺伝子に組み込まれた何かがそう思わせるのか分からないけれど、嫌いには成り切れない私がいつもいるの。 [*前へ][次へ#] [戻る] |