憑波連の狂日
狂日〜直前〜
春。
少年は街の中を歩いていた。
しばらくすると、とある一人の少女とすれ違う。
少年は、すれ違いざまにその少女に声をかけられた。
「ちょっと、アンタ、踊りなさい」
少年は、その少女が何を言っているのかわからなかった。
突然の出来事に立ち尽くしていると、その少女は、さっきよりも強い口調で少年に命令してきた。
「ほら、ポケーっとしてないでさっさと踊りなさいよっ、私は暇なの!」
「は?」
こうして、少年のおかしくて落ち着かない、慌ただしい非日常が始まったのであった。
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