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りるりら(星月)


「わーっ!」

「…何だ、星影」

「何だ、はこっちのセリフですよ!」


今日は土曜日。
授業はないけど、弓道部に来ていた。
朝からずっとやっていた為か、矢を置く親指が擦れて痛くなってきたため保健室に行けば、そこには星月先生がいた。

というか、ドアを開けたら目の前に立っていた。


「なななんでそんなとこに突っ立ってんですかっ」

「今さっきまで郁がいたんだよ。それで見送ってドア閉めたら、お前が来た」

そう言ってピッと指さされた。

そんな仕草にもいちいち、どきりと音を立てる私の心。
私はちょっと前からこのぐーたら保険医のことが好き。
保健係なのもあるけど、家が意外に近い。
朝たまに会う。
いつからか、気になっていた。


「そ…うです、か」

「ん。で、お前はどーしたんだ?コケたのか?」

「違います!高2になってまでそうそうコケませんから!」

「いーや、星影ならコケかねない」

「失礼ですねっ!」


って私またいがみ合ってるし。(一方的)
これじゃあ到底、先生に告白、とかできない。
勉強も運動も人並みだし、月子ちゃんみたく可愛くないし…。

…うあー。
なんか自己嫌悪。


「――ってあれ?
今日は白衣着てないんですね」

「お前は休日にまで俺を働かせる気か?」

「やや、違うんですけど!
学校で白衣じゃないのは、なんか…」

「なんか、なんだよ」

「学校への侵入者かと間違われるんじゃ」

「…俺はそこまで“先生”に見えないか?」

「はい」

「…。」


あわわわわ。
黙り込んじゃったよどうしよう。
先生に見えないって、別に――

「……男性として見てる、って意味だったんだけどな」

「は?」

「え、あれ?――もしかして口に出てました?」

「…いや出てない出てない」

「なんでそんな全力で首振ってんですか」

多少なりとも、なんか傷つくぞ。
でも良かった、出てなくて。
あんなの聞かれてたりしたら、告白したも同然だもん。


「てか星月先生ーいい加減片付けたらどうですか?」

「……」

「え、無視?
先生ー、ほっしー先生?」

「……」

「こたにぃー?」

「いつから俺はお前の兄貴になった」

「ふむふむ成る程。
星月先生は“こたにぃ”と呼ぶと反応してくれる、と」

「なにメモってんだ」

あっさり破られた。
気持ちよく、ビリッと。

…。

とりあえずお茶でも淹れよう。
ぶっちゃけ私は片付けが苦手なのだ。
でもお茶くらいは、あの月子ちゃんより上手く淹れられているはず。
旨く、巧く、美味く。


「はい、お茶、です」

「…あぁ」

上の空だなあ。
っていっても、いつもそんな感じといえばそんな感じだが。


「もー…あんまり相手してくれないとキスしちゃうぞ、星月せんせー」

「な…お前なぁ…。
男に軽々しくそーゆーこと言うんじゃない」

「えー」

「…まったく、人の気も知らないで」

「何か言いました?」

「なーんにも、気にするな」

「って言われると気になるっていうのが人の性ってものですけどねえ」


相手の心知り、困るは自身


((…コイツは危ういな))
(あ、そうだ。先生、)
(ん、なんだ?)

(好きです)


fin.


・・・・・・・・・・・・・


グダグダにも程がある。
ってか短っ!
こたにぃ大好きなんですけどね!((
オータムやっててきゅんきゅんでしたもん(黙れ


 




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あきゅろす。
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