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隊長、奴です。(スク)

「う゛お゛ぉい…なんでてめぇがここにいるんだぁ…」

「私はてめぇではありません、なまえです」

「何でもいい…なんでここにいるかって聞いてんだぁあ」

「実はですね作戦隊長」

「なんだぁ」

「奴が出たんですよ、例の奴が」


神妙な顔つきでそう言うなまえに、少しばかり緊張感を覚えるスクアーロ。

「例の奴、だとぉ…?」

しかしながら、例の奴、という単語から連想される人物、はたまた標的など思いつかない。

新しい任務のこと、か…?


隊長、奴です。



「…で、誰なんだぁそいつは」

「むむ…誰、ではなく何、ですかね」

「はあぁあ?」

ますます意味が分からず頭を抱えるスクアーロ。


「奴ですよ、奴。
Gが出たんですよマイルームに」

「Gだぁ?それは頭文字か何かかぁ?」

「まぁ頭文字ですよね……あぁおぞましい」


そう言ってぶるっと身震いするなまえ。
しかし、Gの正体が全く掴みきれない。


「というわけで、作戦隊長」

「嫌な予感しかしねぇぞぉ…」

「今夜はこの部屋に泊めて下さい」

「無理だぁ」
 

「何故です、ヘタレな作戦隊長なら私を襲う心配もないと思ったから選んだのに」

「余計なお世話だぁあ!」

「五月蝿いです、あぁ五月蝿いです。
その騒音パワーでGを倒してきてください」

「だからGってなんなんだぁ…」

知らないんですか作戦隊長遅れてますね、などとなまえはほざく。うるせぇ。


「だからGとはぎゃあぁああぁぁあ!」

「な、なんだぁぁあ!?」


サッと立ち上がって身構える――が、何も気配すらない。


「び、吃驚するだろうがぁ!」

「だだだだだだってそそそそそこ……!」


これ以上ないくらいに吃ったなまえの指差す先にいたのは、何やら黒い物体。
カサササ、と動いていた。


「隊長!さぁそのGを倒しちゃって下さい、さぁ!」

「あぁ?――――ゴキブリじゃねぇかぁ」

「ぎゃあ!摘まんでこっちに寄越さないで!ああぁあやだやだ!」

「何がそんなに怖いんだぁあ…?」

「全てですよ、Gの存在が怖いんです!」


何とも思わぬスクアーロは、Gつまりゴキちゃんをひょいっと摘まんで窓の外へ捨てた。
 

G=ゴキちゃん


(はぁあ良かった)
(お前も女らしいとこあったんだなぁ…)
(むっ失礼ですね)
(事実だろぉ)
(ま、でもこれでヘタレと一緒に寝なくて済むので良かったです)
(う゛お゛ぉ……)



fin.

・・・・・・・・・・・・

ゴキブリネタのスクアーロvar.でしたw

あと一つゴキブリを書く予定……さぁ誰にしようか←


 




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