似てる…?(ベル)
「ベルー」
「あ?」
「何にもーふふー」
端から見れば、ウザいことこの上ない会話を繰り広げるは、ヴァリアー内のラブラブカップル。
彼女という立ち位置にいるのがなまえだ。
「あ、お昼食べよっと」
「……」
一刻前までベルにぴとっとくっついていたなまえだったが、それだけ言うとスッと立ち上がった。
あまりのアッサリさに、ベルはちょっぴり寂しさを覚える。
でもまぁ、特にヴァリアーの前ではデレ成分が多めだから、軽くウザいのは否めない奴だが。
「何食べたいー?」
「なまえ」
「やっだもーあははー」
「……はぁ」
ベルがそこそこ…いや、かなり本気で何回この発言をしたことか。
その度に笑って流されるのだ。
「んーおいひー」
「……なんかさ、」
「もぐもぐ……ん?」
「お前の喋り方って…」
「何ー?もぐもぐ」
「ってか食うのやめろし。
王子が真剣に話してんじゃん」
「ごっくん、あははーごめんー」
「……。
お前って、あのカエルと似てね?」
「え、そうー?」
「だってホラ、語尾そーやって伸ばすし!」
「あーうん、確かにー」
本日の昼食であるサンドイッチを食べる手を止めつつ、唐突なベルの話題に疑問符が浮かぶ。
確かに、なまえはふにゃーっと語尾を伸ばして喋るが、フランとはまた違う。
「で、だから?」
「なんか、さ…
アイツと居る時間の方が長ぇのかなーって」
少々の沈黙の後、ポソリと口から溢れるように出た言葉。
「え?なんで?
なんでそーなるの?」
「長く一緒にいたから、似てんの……?」
なまえは、いまいち分からないようだ。
ベルは大方、喋り方が移ったとでも思ったのだろう。
つまるところ――…
「嫉妬?」
「な…、ちげぇし!」
「あははーっベルが顔赤くしてるー!」
「うるせ!」
「大丈夫ダイジョーブ、
私はベルと居る一分一秒が一番楽しいんだからさ」
そう言ってニコッと無邪気に笑うなまえ。
その笑顔を見た瞬間、ベルは今まで考えていたのが馬鹿馬鹿しくなり、つられて笑った。
「ししっ
ずっと一緒に居ろよ、なまえ」
「うん、らじゃー」
end
(なぁ、やっぱ昼飯お前が食いたい)
(どーぞー)
(!?)
(ふふー冗だ――…)
(もう冗談は禁止な、コレ王子命令)
(え゛、)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
いやーベル書きにくいw
テンションの低いベルはベルじゃない、うん。
反省ですね。
ていうか、REBORN勉強不足みたいなね。
読んで下さったなまえ様ありがとうございました!
fin.
――――…α
「っくしゅん!」
「あら?
フラン、風邪かしら?」
「んー…っくしゅ!」
「あらあら…」
「(どうせ、あの堕王子がミーの噂でもしてるんですねー)
くっしゅん!」
ほんとにfin.
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