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短編小説
4年前の夏祭り 雄簀×律




「律にー!雄簀さん!」

花形家にある客室で雄簀さんと仕事の話をしていると

辰が突然ドアを開けて入ってくる


「…辰…何度言えば分かるんですか?入る前にノックをするのがマナーですよ?」

俺が叱るとごめんなさいと辰はしょぼんと頭を下げる

可愛いな…もう



「今度は気をつけてくださいね?」

辰の頭を撫でてやると辰は嬉しそうに笑う

うーん

わかってるのかな…これは…


「で?なんの用ニャー辰くん?」

「そうだった!」

雄簀さんに言われ辰は思い出したように飛び上がり

学校鞄の中を漁り始め

クシャクシャになった紙を

俺と雄簀さんに見せつけて言う


「夏祭り3人で行こー!!」




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