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綺麗な薔薇には (18禁)
俺のモノ sideゼウス

sideゼウス
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俺は無理矢理二日間で病院を退院し学園に戻った




「ッ!」

あれから数週間経って傷は殆ど癒えてきたが

まだベンチに横になるのも一苦労だ




(黒猫の野郎…次は絶対ぶっ殺す)

何かに当たりたい気分になるが

一ヶ月は絶対安静、骨折を悪化させたら冗談抜きで病院に閉じ込められる

…病院なんて2度と行くか



休日の噴水はとても静かで

気に入っている



俺はそのまま

眩しい太陽の光など気にせずに眠り始める




「綺麗…」

人の声が聞こえ目を覚ます

(生徒か…?面倒くせぇ…)

騒がれるのは嫌だが

わざわざ一般生徒ごときに無駄な労力を使いたくない


俺は気づいていないように寝たフリをすることにした



だがすぐに、こっちに向かってくる足音が聞こえた



俺の顔を見て生徒は驚いたように息を飲む声が聞こえた


俺程の有名人がベンチに寝ていて驚いたのだろう

俺は気持ち良く寝ているんだ

わかったなら早くどこかに行け



俺の願いは通じず生徒はあろう事か

この俺に手を伸ばしてきた


俺はすぐにそいつの手首を掴んだ


「ッ!?」

「誰だ…?」

俺は目を開けそいつの顔を睨みつける

だが、見覚えのある顔で思わずそいつの顔をマジマジみる


「…光…?」

「みつ…」

いや違う…


「な訳ねぇな…あの気狂いがこんなクソ真面目な格好するはずがない」



一度も染めた事のないような綺麗な黒髪に

キッチリと締められたネクタイ


真っ赤な瞳や

顔・体中の作りは似ていたがタイプが違うにも程がある




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