綺麗な薔薇には (18禁) 1 俺はroseの仕事とは別にお店のお客様に頼まれ“ある仕事”をしている “ある仕事”とは素行が悪くなった息子達を“躾”て欲しいというものだ 著名な方々の息子だ 息子達が取り返しのつかない問題を起こして 自分たちに泥がかかる前に力の差を見せつけ 徹底的に潰して欲いっとの事だ 暴力とは無縁に生きてきた俺は 俺の主人である“雄簀さん”から実践で喧嘩を教えてもらい ある程度強くなることが出来た 大抵のご子息様は打たれ弱く 一度負けたらすぐに止めるのだが 中には どんなに負けても、屈しず むしろ喧嘩を吹っ掛けてくる負けず嫌いの子もいて 手を焼いている状態である 中でもLIE(ライ)という不良チームがしつこい 喧嘩好きな雄簀さんはどうやって彼らを屈服させるか楽しそうに計画立てていたが 彼らが最近“学外”に出てこないので実践出来ないとつまらなそうに愚痴を漏らしていた 「いや…実は私の姉の息子、甥がうちの学園に途中編入してきてね、なにやら甥はうちの学園の問題児達が探してた愛しいの相手らしく、みんなで甥の尻を追っているんだ…」 洋朔学園は全寮制の学園 男に走るのは珍しくないらしいが “学外”を自由に出入りしている彼らだ 女性との交流だってしようとすれば難なく出来る それなのに洋朔理事長の甥御さんを選ぶとは… それだけの魅力が洋朔理事長の甥御さんにあるのか それとも彼らが根っからの同性愛者なのか… …後者だとしたらかなり問題だ 「さすが洋朔理事長の甥御さんモテモテですね」 俺は満面の笑みで嫌味を言う 「まぁ私の方がモテていたけどね!これでも昔…じゃなくて!それが問題なんだ!!」 洋朔理事長は可憐にノリツッコミをする 「その甥御さんのお陰で生徒が“学外”に出なくなったのでしょう?良い事じゃないですか」 学外に出られるよりも 学内にいてくれた方がなにかと隠蔽しやすいし 運営者として安心だろう 「脱出の方がまだ良かったよ…!」 「…え?」 …脱出の方がまだいいって …どんな事をしたんだ? 貴方の甥御さんは… [*前へ][次へ#] [戻る] |