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(04)
「では、詩遠くんで良いですか?」
「うんっ」
爽やか笑顔で頭を傾げながら聞いてきた
負けじと笑顔で返すと、幸慈の足が俺を持ち上げる
幸慈を見ると、顎で豪華な食事を差していた
期待するかのような目を向けるとまた差す
「やった!!」
お箸を持って和食のご飯を食べる
うんまっ…
「詩遠」
「……魚?」
幸慈の目線を見て思った事を言うと口を開ける
「もー…自分で食べれば良いのに。待って……はいっ」
軽く睨み付けながら魚が落ちないように、手を添えながら口元に持っていく
完璧に入ったところを見て、向き直ると箸を取られる
「なにさっきから!!そんなに俺のお楽しみを邪魔したいわけ!?」
いい加減キレて幸慈から降りる
周りを見渡して食べ終わった人を見つけ、恐れ多くも貸して貰った
それで食べようとすると慌てて幸慈が止める
「だからなに!!…本当なんかあったの!?」
今にも幸慈に突っ込みそうな俺に、來人さんが笑いながら止める
よく見ると周りの人達も笑っていた
挙動って幸慈の裾を掴む
「はぁ…本当2人共面白いですね。仲良いのかと思ったら幸慈さんは嫉妬。詩遠くんは怒るし…幸慈さんは慌てて、詩遠くんは今、裾掴んでるし…」
目に涙を溜めながら話す來人さん
…にしても幸慈、嫉妬してたんだ?
ヤバい…顔ニヤける
顔の筋肉をフルに活用して、ニヤけ顔を堪える
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