93゚
(04)
「でっけぇ」
只今、志紅も通っている、右原学園高等学校の前に突っ立ています
場面描写無しで来ましたけど。
実はさっきまで隣に幸慈が居たんです
まぁ仕事で帰ったらしいけど
「さてと、まず学園長の所に行かなくちゃ…あぅ〜緊張する」
「そんな怖い人なの?」
志紅がそう言うと、こっちまで不安になってくる
「ううん、なんかねー雰囲気が?」
コテって可愛らしくしてくれるのは良いんだけど
なんか怖いなぁ…
先にスキップしながら進んでいる志紅の後を追う
「キャー!!…姫だぁ!!」
………?
ここって男子校…ですよ…ね?
俺の記憶が違うのかな?
志紅を見ると慣れてる感じで、逆に笑顔を振り撒いていた
「しっぐれぇ!!」
俺をバンッと飛ばし、志紅にタックルをかます、ちっちい少年
悔しい事に俺よりでかい
「詩遠っ!?」
ぶっ飛んだ俺の方を見て、ズルズル引きずって来る志紅
周りが言うには、タックルをかました奴が王子らしい
これ聞いたら遙さん怒るだろうな…と思いながら起き上がる
「ねぇ、あの子誰?あんな子いた?」
近くにいた俺より(ここ重要)小さい子が隣の子に話しかける
にっこり笑いかけてみると、顔を真っ赤に鼻血を垂らした
・ ・ ・
え……?
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