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「えーっ、雅之さんに教えてもらったの?」
 
「うん!!…分かりやすかったよ」
 
志紅から雅之さんに料理を教えてもらったと聞き、口を尖らせる
 
アハハと笑いながら、志紅は謝る
 
長い廊下を歩いていると、いい匂いが漂ってきた
 
これは……煮物かなぁ?
 
志紅と急いで走り、居間に行く
 
「志紅。」
 
「あっ、壊人さん」
 
胡座で志紅を招き入れる壊人さん
 
いつの間に仲良くなったんだ…
 
少しむくれながら、傍にいた組員さんの隣に座る
 
「ん?…詩遠さんどうしたんスか?」
 
「ううん。俺の志紅を取られたなーって」
 
畳に軽く「の」の字を書きながら、ぐずる
 
組員さんが柔らかい笑みを見せてくれる
 
その人の名前は、総馬と言うらしい
 
「総馬の雰囲気、俺好き」
 
ヘヘッと笑って、総馬の顔を覗く
 
総馬は顔を赤らめ、俺の頭を叩く
 
「詩遠さん…もう…」
 
「ねー詩遠って呼ぼうよ」
 
「組長に怒られるってば…」
 
呆れ口調で言われる
 
暫く言い合いをしていると、幸慈と遙さんが戻ってきた
 
…李以も
 

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